パパの柿の木

今日は「パパの柿の木」をご紹介します。

この本は1985年8月12日に起こった日航ジャンボ機墜落事故で亡くなられた方の奥様が、事故を伝えたいと思い3年前に作成された作品です。

残された幼い子供の目線で、大好きなパパが突然帰ってこなくなり、その後深い悲しみに襲われた家族がどのような思いで生きてきたかが描かれています。
タイトルにある「柿の木」は、子供たちがまだ小さかった頃にパパが植えてくれました。そして事故の後初めて実をつけます。。。
その後も柿の木は毎年少しづつ大きくなって、事故から30年の月日がたち、子供もパパとなり「僕もパパのような父親になろう」と思うのです。

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私はこの本を朗読した際に、まず、あとがきの一部を朗読しました。素晴らしいメッセージだと思いますので、それをそのまま記載したいと思います。

「あの事故以降も大きな地震や災害、事故などで尊い命がたくさん失われました。命はその人だけのものではなく、家族や友人や周りの人、全ての人のものなのです。ですから、自分の命はもちろんのこと、周りの人全ての命を大切にしなければならないと思います。
普段は当たり前だと何気なく過ごしている日常が、いかに貴重で特別な日々かを知って頂きたいと思います。どんな悲しい事、辛いことに出会っても、前を向いて一歩一歩進んで行けば、いつかは笑顔になれる日がくると信じています。
そして、大切な人を失い、絶望しても私たちがその人のことを思っている限りは、その人は私たちの心で生き続けていると信じています。その思いを伝えたくて、この絵本をつくりました。」

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● 作: 谷口 真知子
● 絵: 亭島 和洋
● 出版社: 星湖舎
● 第20回日本自費出版文化賞 グラフィック部門賞受賞