夜のあいだに
今日は「夜のあいだに」をご紹介します。
内容: ある日の朝、グリムロック通りの大きな木が夜の間にフクロウの形に刈り込まれていました。そしてそれを見に町の人たちが集まってきます。
そして次の日はネコ、その次はうさぎ、きれいなインコ・・・、というように次々と新しい動物が出来、見に来る人が増えていきました。この通りに何か素晴らしいことが起きています。これは真夜中の庭師さんのおかげだったのですが、、、。
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【一口コメント】
ストーリーはとてもシンプルなのですが、何度も読み返しているうちに、絵の中の街の様子が少しずつ変わってきていることに気がつきました。
始めは、少しさびれたような通りで人々もどことなく陰鬱そうでしたが、お話が進むにつれ通りがきれいになり、花々が咲き、人々の表情も明るく街に活気が出てきました。
大人になってとかく文字だけを追いがちでしたが、絵をじっくり見ることで物語の変化もより深く理解することが出来ました。絵本の絵は単なる添え物ではなく物語の展開に深く大きな役割を果たしている事を再認識した一冊。
そして内容としては、一人の行動が、多くの人の心を変える力があるんだなと思った本でした。
●作: テリー・ファン&エリック・ファン
●訳: 原田 勝
●出版社: ゴブリン書房
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価格:1,870円 |